http://www.anican.jp/blog/interview/interview.aspx?number=0019
★アニカンインタビュー
南里侑香「閃光のPRISONER」インタビュー
『魔法戦争』OPテーマである「閃光のPRISONER」、風味堂との2度目のコラボを果たした「ぬくもり」。
両曲ともすでに4thライブで歌い上げていることから、レコーディングで、ライブで、南里侑香が肌で感じた曲への思いを語る。
お客さんを目の前にしての高揚感も乗せられる曲
――Elements Gardenの曲を歌うのは今回が初めてということですが。
南里 そうですね。テンポが速く、音が流れるように刻まれていて、最初に聴いた時は歌いこなせるのか心配だったんですけど、歌ってみるとその流れが気持ちよくて。しかも、歌い慣れるほど、歌いやすくなりました。歌詞も共感できる内容で、何かを守るとか、守るために強くなれるとか、守るためには悪にもなれるとか、そういう振り幅の大きさって「女性らしい」って思ったんです。だから、気持ちを乗せやすいメロディや歌詞でした。
――昨年一二月の4thライブで初披露した時はどんなイメージで歌いましたか?
南里 レコーディングする中で方向性が固まっていったんですが、PVでのイメージがすごく強かったですね。真っ白なドレスで歌ったり、黒い衣装でロック調に歌い上げたり。でも決して違う人ではなく、それらが同じ一人の中に流れている“血”みたいに表現されていて。ライブでもそのイメージで歌いました。でも、ライブで初披露する時って「緊張」だけで終わることが多いんですけど、この曲はそういうことがなかったので、私にとって入りやすい曲だったんだと思います。レコーディングから身体に染み込みやすい曲でした。
――じゃあ気持ちよく歌えた感じでした?
南里 はい。すごく気持ちよく歌えました。分かりやすく自分に響くような歌詞なので、お客さんを目の前にした高揚感もうまく乗せられる曲だったのかなと思います。
――ジャケットはどんなイメージで撮影されました?
南里 撮影していた時は、色合いもポーズも全く違う写真を思い描いていたんですが、上がった写真を見たら、皆で「(ジャケットになった)こっちの方がいいんじゃない?」ってなったんです。「表情から思いが伝われば」っていう話からそう決まりました。なので、「どういうイメージでしたか?」と聞かれると、「最初のイメージとは全く違うものになってしまって……」って感じで。こういうこともあるんですね(笑)。でも、女性らしさの「闇」を表現するイメージだったのが、女性的な面を表現した写真に変わったという感じだと思います。
――カップリングの「ぬくもり」もライブでお披露目済みです。印象は変わりましたか?
南里 風味堂さんの曲は歌詞も音の作り方もすごくシンプルなんです。特に今回はアレンジも楽器も風味堂さんにやっていただいたので、ライブでもイメージが変わることはなかったんですけど、強いて言うなら深みはすごく出たと思います。「サヨナラ」もそうでしたけど、聞く時によって違う言葉が響いてくるということを毎回感じながら歌っています。リハで歌っていても、悲しい気持ちが勝つ時だったり、そうじゃなかったり、その時の感情が強く出るというか。でも、メロディも言葉も美しいからといってあんまり感情移入すると冷静に歌えなくなるので、ライブでは楽器をじっくり聴きながら歌おうと思っていました。ただ、子守唄的なイメージで作っていただいた曲だったので、皆さんに優しい気持ちになってほしいとは思っていました。お布団に入る時に聴いて、ほっこりした気持ちで夢を見てもらえるように、自分も言葉を一つ一つかみ締めながら歌っていきたいですね。
――「子守唄」というのは南里さんのアイデア?
南里 そうですね。「さよなら」の第2弾みたいな曲を作ってほしいという話をスタッフさんとしていたんです。「サヨナラ」は、「好きです」と言ってくださる方も多い曲だったので、つながりのある曲を書いていただけたら嬉しいなと思ったんです。
Text/清水耕司(ボーグナイン)
2014/02/07 16:00:00