Yuki Kajiura blog [20/12/2010]

george1234

Moderator
http://fictionjunction.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-156f.html

December 20, 2010
よろこびの季節

もう数日でクリスマス。街を彩る煌びやかなイルミネーション。ショウウィンドーには華やかなツリーやら蝋燭やら、そしてプレゼントの包みがてんこもり。否が応にも、何だかうきうきした気分になる季節の到来ですね。到来というより最中に近いでしょうか。

クリスマスを初めとする色々な行事やお祭りって、それは例えば自然の恵みに感謝する為だったり、誰か偉い人のお誕生日を祝う為だったり、色々な意味が込められたものなのは確かなんだけれど、そんな「お祝い」を人がずっと続けて来たのは、この世の中に「よろこび」というものが存在することを忘れない為なんじゃないかなとふと思ったり。

よろこび。ささやかでもきらきらしたもの。何か「よいこと」。小さなシアワセ。我知らずに微笑んでしまうようなこと。生活に追われていると、時々そういうものがこの世界に存在する事を忘れてしまいそうになる事もある。悲しい事って人の心に随分と長く居座るけれど、幸福って案外あっと言う間に通り過ぎて、忘れてしまったりするものね。「便利」には人はあっという間に慣れるけれど、「不便」にはいつまで経っても慣れないのに似ている。

だから、よろこびに似たようなものがこの世に存在するのだという事を忘れないようにする為に、ささやかだったり時には大がかりだったりするお祭りを、人は延々と続けているのかなって。だって、よろこびのようなものってどこからか降って来たりはしないから。悲しみは降ってくるけれど、よろこびは目をこらして見落とさないように、時には自分から手を伸ばさないと案外見つからない。喜びとは自ら作り出すものだと、ターシャ・テューダーさんもおっしゃっておられまする。

心身ともに冷え冷えするこの季節。
クリスマスへのわくわくが心を温めてくれるように、
今自分が作る音楽もそんな風に、よろこびがこの世界にあるのだという事を、
ほんのちらりと思い出させてくれる、
そんな存在である事が出来ればいいなあ。
まだ中に何が入っているか分からないプレゼントの包みのように。
コンビニで買って来たけれど、
でもサンタさんの乗っているプチクリスマスケーキのように。
ちょっと大それたことかもしれないけれど
そんな事を考えた。
クリスマスへカウントダウンの
徹夜して音楽作っててもうすぐ明けそうな今日。

2010年のクリスマス、そんなに大きくなくてもいい
(勿論もんのすごく大きくたっていい)
ほんのちょっとだけ心が温まるような、そんな小さなキラキラが、
皆様の聖なる夜にも訪れますように!
 
Hmm...Christmas...

I just saw a video recently about how a local village has hosted a traditional Christmas Market to celebrate 150 years of friendship with Germany (as well as the season, of course).

Fancy a glass of mulled wine in Japan, anyone? :dote:
 
Back
Top