K
Kazado
Guest
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May 19, 2008
空の境界、第一章DVDが発売されます
5/21、梶浦がBGM、EDを担当させて頂いております、全七章の劇場版アニメーション映画「空の境界」、その第一章『俯瞰風景』のDVDが発売になります。
手前味噌になる事を承知で申し上げますが、
これ、面白いです。
原作がとても好きだったのもありますが、制作段階から関わっていても、実際完成版を試写で見たとき、ただ「すごい」と思った。
絵が凄いとか演出が、脚本が、声優さんの演技がまた素晴らしいとか、細かいことを上げればきりがないのですが、とりあえず文句なしでお勧め致します。
こちらのDVDの限定版には、第一章サウンドトラックCDも同梱されています。
このCDは、劇中BGMを曲順にずらっと収録したもの。短い効果音的な、Musicと呼んでいいのか分からない音も全て入っています。ある意味資料的な意味合いも強いかもしれませんね。空の境界のBGMは完全にシーン合わせで作っているので、数十秒の短いものも含めて、第一章は全18曲。
普段サウンドトラックを「CD」の形で別途発売する時は、曲の全てを1〜2枚のCDに収録し切れる筈もなく、数を絞ったリリースのされ方が多いですから、このように曲の全てをCDに収録して世に出すのは個人的には初めてかもしれません。今回は、あえて曲のタイトルも付けず、「作った時点のMナンバーそのままで、実際使われた順に」収録しています。たまに一つのナンバーが、M08a、M08b、のように分かれていたり、M12+13、のように二曲くっついていたり、こういった形になっているものは、たいてい(全てではないですが)作曲家が、本来打ち合わせでは一曲の筈だったものを二曲に分けたり、この二曲は繋がっていた方がいいだろう! とがっつり音楽を続けて付けてしまったり、そんな形で音の付け方が変化して行ったもの。その辺りの制作時点の葛藤(?)も垣間見て頂ける形かもしれません。
特に一章はM01に当たる「式のテーマ」メロディーが形を変えてあちらこちらに出現します。このメロディーは作品全体のメインテーマという扱いでもあるので、今後の章でも繰り返し出てくる音です。そんな曲もあったり。
空の境界のBGMは、「メロディーを出来るだけ増やさない」がコンセプト、入り組んだセリフも多いので、ともかくセリフ+絵の邪魔をしない。がっつりと音を出すのは一章にほんの数カ所、他の場面は音は引き算に注ぐ引き算で、毎章、こんなに音数の少ないサウンドトラックを作るのは初めてかも知れないなあ、という音作りです。そういった意味で、これを「全曲」という形でお届けするのはちょっと作曲家的にはドキドキでもあるのですが(笑)。でもこのDVDに付属というリリースの形は、一曲一曲がどうのと言うより作品全体を通した「音の空気感」をお伝えする、という意味でとても面白い形だなとも思っております。
そんな形で、DVDと共に、サウンドトラックCDをお届け致します。
惜しむらくは、「劇場」の音は本来5.1chでMixするもので、でもCDには5.1の音は収録出来ません。なのでどうしても、本来5.1で落とした音を2chにまとめた「ダウンミックス」という形の収録になってしまう。無論、大幅に音が変わる訳ではありませんが、でも出来れば、(その機会のお持ちになれる方は……限定で申し訳ありませんが)劇場で、もしくはDVD5.1環境などで、「本来の音」も併せてお楽しみ頂けると幸いです。
でもね、本当に面白いから。
サントラCDに興味の無い方は(笑)別に限定版じゃなくていいから是非見てね。
そして原作の方も強くお勧めしておきます!
そんな、思いっきり宣伝更新でした!
May 19, 2008
空の境界、第一章DVDが発売されます
5/21、梶浦がBGM、EDを担当させて頂いております、全七章の劇場版アニメーション映画「空の境界」、その第一章『俯瞰風景』のDVDが発売になります。
手前味噌になる事を承知で申し上げますが、
これ、面白いです。
原作がとても好きだったのもありますが、制作段階から関わっていても、実際完成版を試写で見たとき、ただ「すごい」と思った。
絵が凄いとか演出が、脚本が、声優さんの演技がまた素晴らしいとか、細かいことを上げればきりがないのですが、とりあえず文句なしでお勧め致します。
こちらのDVDの限定版には、第一章サウンドトラックCDも同梱されています。
このCDは、劇中BGMを曲順にずらっと収録したもの。短い効果音的な、Musicと呼んでいいのか分からない音も全て入っています。ある意味資料的な意味合いも強いかもしれませんね。空の境界のBGMは完全にシーン合わせで作っているので、数十秒の短いものも含めて、第一章は全18曲。
普段サウンドトラックを「CD」の形で別途発売する時は、曲の全てを1〜2枚のCDに収録し切れる筈もなく、数を絞ったリリースのされ方が多いですから、このように曲の全てをCDに収録して世に出すのは個人的には初めてかもしれません。今回は、あえて曲のタイトルも付けず、「作った時点のMナンバーそのままで、実際使われた順に」収録しています。たまに一つのナンバーが、M08a、M08b、のように分かれていたり、M12+13、のように二曲くっついていたり、こういった形になっているものは、たいてい(全てではないですが)作曲家が、本来打ち合わせでは一曲の筈だったものを二曲に分けたり、この二曲は繋がっていた方がいいだろう! とがっつり音楽を続けて付けてしまったり、そんな形で音の付け方が変化して行ったもの。その辺りの制作時点の葛藤(?)も垣間見て頂ける形かもしれません。
特に一章はM01に当たる「式のテーマ」メロディーが形を変えてあちらこちらに出現します。このメロディーは作品全体のメインテーマという扱いでもあるので、今後の章でも繰り返し出てくる音です。そんな曲もあったり。
空の境界のBGMは、「メロディーを出来るだけ増やさない」がコンセプト、入り組んだセリフも多いので、ともかくセリフ+絵の邪魔をしない。がっつりと音を出すのは一章にほんの数カ所、他の場面は音は引き算に注ぐ引き算で、毎章、こんなに音数の少ないサウンドトラックを作るのは初めてかも知れないなあ、という音作りです。そういった意味で、これを「全曲」という形でお届けするのはちょっと作曲家的にはドキドキでもあるのですが(笑)。でもこのDVDに付属というリリースの形は、一曲一曲がどうのと言うより作品全体を通した「音の空気感」をお伝えする、という意味でとても面白い形だなとも思っております。
そんな形で、DVDと共に、サウンドトラックCDをお届け致します。
惜しむらくは、「劇場」の音は本来5.1chでMixするもので、でもCDには5.1の音は収録出来ません。なのでどうしても、本来5.1で落とした音を2chにまとめた「ダウンミックス」という形の収録になってしまう。無論、大幅に音が変わる訳ではありませんが、でも出来れば、(その機会のお持ちになれる方は……限定で申し訳ありませんが)劇場で、もしくはDVD5.1環境などで、「本来の音」も併せてお楽しみ頂けると幸いです。
でもね、本当に面白いから。
サントラCDに興味の無い方は(笑)別に限定版じゃなくていいから是非見てね。
そして原作の方も強くお勧めしておきます!
そんな、思いっきり宣伝更新でした!