K
Kiyoko
Guest
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光の旋律
さてさて。
明日、Kalafinaのシングル「光の旋律」が発売になります。
現在放映中のアニメーション、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の
OPに流して頂いている曲です。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」という作品の主題歌を作らせて頂けると決まった時、
「空の音」、ってどんなだろう……。
と自分の中のイメージを色々探ってみました。
空から聞こえる音。
ベルの音……っぽい短音だろうか。
ベルでは少し鋭すぎる気がする。ピアノ?でも無いかも。
もう少し柔らかい音、明るい、リリースの長い木琴のような音かなあ。
でもきっと高音ではない。中音辺りの。
あくまで自分のイメージの中だけの「空の音」ですが。
ぽん、と空から響いてきて、
その音を聞くと、誰もがふと顔を上げてしまうような音。
でもきっと本当は空から聞こえてくるのでは無いのだろう。
自分の他には誰にも聞こえていない、
自分の中から生まれてきた、自分だけの音。そんな響きなんだろう。
そんな事を考えながら曲、歌詞を書き進めていて、ふと気づきました。
俯いている時にも、悲しい時にも、
その音が聞こえればふと顔を上げてしまう、自分の胸から響く音。
顔を上げた瞳の先には青い空があって……。
そういう「音」のようなものを表す言葉が、もうちゃんとあるじゃないか。
「希望」という言葉が。
そう気付いて、あとは一気に書き上げる事が出来た曲でした。
言葉ってすごいな。
「希望」っていい言葉だなあ。
改めて口にするとちょっと照れるけど、やっぱりいい言葉だな。
そんな風に妙に感動してしまった自分がいたので、
個人的にはちょっと照れる「希望」という言葉を、
敢えて歌詞の中にも入れてみました。
「音楽」は、語り継ぐもの、という気がしています。
新しい曲を作る時にも、
自分の中には昔から聞いてきた旋律やリズムが脈々と流れている。
その、数多の人々が作ってきた「音楽」という大きな流れの中に、
一つだけ自分なりの音符を重ねてみる。
今自分がやっている「作曲」って、そういう作業なんじゃないかと思う事もあります。
確かな音符や旋律には出来ないけれど、人の心の中に脈々と流れている「song of love」的な調べが、確かに何処かにあるのではないかとも。いや、昔からあるのではなく、人が営みを重ねる事によって、その何処にもない旋律を少しずつ作り上げて来たのではないかとも。
その調べはきっと、とても「希望」という言葉と似ている気がする。
いや、逆に「希望」という言葉、まだ「希望」という概念が無かった昔から、人はそれに似たものを少しでも具現化したくて音楽を作り続けて来たのかもしれないな。そんなうがった事も考えつつ。
そんな、自分にしか聞こえない空の音、何処にもない旋律に届きたい、出来ることならその孤独な旋律を誰かと分け合いたい、無理なのは分かってるけど、でも出来ることなら。
そんな風に「音楽」は生まれてくるんだろうな。そんな事も考えつつ、
作った曲でありました。
なので、普段は曲の「テーマ」を明言するのは好きではない私ではありますが、
この曲のテーマは「希望」であると言い切ってしまいたい、そんな曲です。
ああ照れた。
恥ずかしいこと書いたぞ。
でもそんな曲なんですよ。
ええ。
ここまでお読み頂いた方にはもうモロバレでしょうが、
気に入ってます。自分で。この曲好きです。
あるいは皆様のお好みではないかもしれませんが、
この曲を作ることが出来て嬉しい。
梶浦個人はそう思っている曲です。
聴いて頂けたら嬉しいです。心から。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」という作品との出会いに感謝しつつ。
なんて書くと他の曲は気に入ってないのかという話になってしまいそうですが(笑)。そうではなく。何かタイミングってあるんですよ。今、この曲を作れた事が嬉しい。そんな感じ。
それにしても暖かいです。(東京は)
数日前まであんなに寒かったのに。
暖かいのは嬉しいです。
最近我が仕事部屋の暖房の利きが悪くなっていて、
寒い日は熊のように着ぶくれてお仕事してるんですよ……(涙)。
そんな熊は今絶賛Kalafinaアルバムラストスパート中。
……がんばるぜ!
光の旋律
さてさて。
明日、Kalafinaのシングル「光の旋律」が発売になります。
現在放映中のアニメーション、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の
OPに流して頂いている曲です。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」という作品の主題歌を作らせて頂けると決まった時、
「空の音」、ってどんなだろう……。
と自分の中のイメージを色々探ってみました。
空から聞こえる音。
ベルの音……っぽい短音だろうか。
ベルでは少し鋭すぎる気がする。ピアノ?でも無いかも。
もう少し柔らかい音、明るい、リリースの長い木琴のような音かなあ。
でもきっと高音ではない。中音辺りの。
あくまで自分のイメージの中だけの「空の音」ですが。
ぽん、と空から響いてきて、
その音を聞くと、誰もがふと顔を上げてしまうような音。
でもきっと本当は空から聞こえてくるのでは無いのだろう。
自分の他には誰にも聞こえていない、
自分の中から生まれてきた、自分だけの音。そんな響きなんだろう。
そんな事を考えながら曲、歌詞を書き進めていて、ふと気づきました。
俯いている時にも、悲しい時にも、
その音が聞こえればふと顔を上げてしまう、自分の胸から響く音。
顔を上げた瞳の先には青い空があって……。
そういう「音」のようなものを表す言葉が、もうちゃんとあるじゃないか。
「希望」という言葉が。
そう気付いて、あとは一気に書き上げる事が出来た曲でした。
言葉ってすごいな。
「希望」っていい言葉だなあ。
改めて口にするとちょっと照れるけど、やっぱりいい言葉だな。
そんな風に妙に感動してしまった自分がいたので、
個人的にはちょっと照れる「希望」という言葉を、
敢えて歌詞の中にも入れてみました。
「音楽」は、語り継ぐもの、という気がしています。
新しい曲を作る時にも、
自分の中には昔から聞いてきた旋律やリズムが脈々と流れている。
その、数多の人々が作ってきた「音楽」という大きな流れの中に、
一つだけ自分なりの音符を重ねてみる。
今自分がやっている「作曲」って、そういう作業なんじゃないかと思う事もあります。
確かな音符や旋律には出来ないけれど、人の心の中に脈々と流れている「song of love」的な調べが、確かに何処かにあるのではないかとも。いや、昔からあるのではなく、人が営みを重ねる事によって、その何処にもない旋律を少しずつ作り上げて来たのではないかとも。
その調べはきっと、とても「希望」という言葉と似ている気がする。
いや、逆に「希望」という言葉、まだ「希望」という概念が無かった昔から、人はそれに似たものを少しでも具現化したくて音楽を作り続けて来たのかもしれないな。そんなうがった事も考えつつ。
そんな、自分にしか聞こえない空の音、何処にもない旋律に届きたい、出来ることならその孤独な旋律を誰かと分け合いたい、無理なのは分かってるけど、でも出来ることなら。
そんな風に「音楽」は生まれてくるんだろうな。そんな事も考えつつ、
作った曲でありました。
なので、普段は曲の「テーマ」を明言するのは好きではない私ではありますが、
この曲のテーマは「希望」であると言い切ってしまいたい、そんな曲です。
ああ照れた。
恥ずかしいこと書いたぞ。
でもそんな曲なんですよ。
ええ。
ここまでお読み頂いた方にはもうモロバレでしょうが、
気に入ってます。自分で。この曲好きです。
あるいは皆様のお好みではないかもしれませんが、
この曲を作ることが出来て嬉しい。
梶浦個人はそう思っている曲です。
聴いて頂けたら嬉しいです。心から。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」という作品との出会いに感謝しつつ。
なんて書くと他の曲は気に入ってないのかという話になってしまいそうですが(笑)。そうではなく。何かタイミングってあるんですよ。今、この曲を作れた事が嬉しい。そんな感じ。
それにしても暖かいです。(東京は)
数日前まであんなに寒かったのに。
暖かいのは嬉しいです。
最近我が仕事部屋の暖房の利きが悪くなっていて、
寒い日は熊のように着ぶくれてお仕事してるんですよ……(涙)。
そんな熊は今絶賛Kalafinaアルバムラストスパート中。
……がんばるぜ!